9月17日にサステナブル3賞受賞記念講演会を開催しました!(慶応大・岩尾俊兵さま、浜松いわた信用金庫・竹内さま登壇)
2025年9月17日(水)、常盤工業本社「ときポート」にて、
サステナブル関連の3賞受賞を記念した講演会を開催しました。
今回のテーマは「SDGs×経営」。9月5日の伊藤聡子さまの回に続く第2回目となります。
前回の「脱炭素」をテーマとした講演とは一転、経営と地域共創に焦点を当てました。
第1部では、慶應義塾大学 商学部 准教授の岩尾俊兵さまをお迎えし、
「共創の視点で拓く、地域と企業の未来戦略」と題してご講演いただきました。
序盤は「経営とは何か」をテーマに、参加者が経営の効果を実感するワークを実施しました。
部下や同僚の仕事(価値創造)の障害を取り除くことこそが経営である、という視点を
身を持って体感できた方も多かったのでしょうか。
続いて、経営上の対立を解決するための「VC(価値創造)三種の神器」
・七転び八起きの四角形
・問題解決の三角形
・未来創造の円形
を紹介いただきました。
◯△▢のフレームワークで、未来のビジョンを描き、対立を解消して
過去のマイナスをプラスに変換することができるというのは驚きです。
一例をあげますと、「未来創造の円形」は
1.自分の根源的な欲望を中央に書く
2.その外側に欲望を「奪う」から「創る」に変換する
3.「利己」から「利他」にもう一度変換する
という3ステップで自分の根源的な欲望を他者から応援されるようなビジョンに変換できるというフレームワークです。
この未来創造の円形は稲盛和夫氏の京セラフィロソフィーがルーツにあるそうです。
常盤工業にも「TOKIWA PHILOSOPHY」というフィロソフィーと、「自利、利他」という社是があるのですが、
どこの会社も「フィロソフィー」や「パーパス」など社員と理念を共有することが重要になってきているのかもしれません。
また、これからはAIが急速に普及する時代においては、人間だからこそできる経営の重要性が高まると強調されました。
AIは決められたルールの中では既に人類を圧倒する能力を持ちますが、ルール内でしかその力を発揮できませんし、
自分のアウトプットに責任を取ることもできません。
ルールを決めて判断し、自分の行動に責任を取ることができる、つまり「経営人材」こそが、
AI時代に求められる人材であるとおっしゃられました。
第2部では岩尾さまに加え、浜松いわた信用金庫 竹内嘉邦さま、弊社社長 犬塚に司会の高橋を加えた4名でのクロストークを行いました。
地域信用金庫ならではの共創事例、常盤工業のオープンイノベーションへの取り組みなどを紹介。
岩尾さまからも地域金融機関・建設業への示唆をいただき、参加者にとって日々の業務のヒントとなる時間となりました。
岩尾さまからの、請負型で収益が不安定とされている建設業で利益を安定化させるための具体策や、
今後の地域信用金庫にしかできない独自の役割、などはメモ必須のものでした。
岩尾俊兵さま、竹内さま、そしてご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
今後とも常盤工業ならびに「ときはまスクエア」の活動にご期待ください。